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◇ 維持年金(登録料)を払い忘れたら

特許の維持年金を払い忘れてしまいました! まず、特許庁から維持年金(登録料)の納付期限日の連絡や、権利失効の送達はありません。そのため、基本的にはご自身で期日を管理する必要があります。期限日までに登録料を納付しなかった場合、権利は失効します。権利期間を満了(出願日から20年)していなくても、登録料が支払われなかったが故に「権利が失効した特許は誰でも使用できる」ことになります。また、権利が失効した特許を同じ内容で再び出願しても、もう権利化はできません。 では、納付期限日を過ぎて[…]
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◇ 中小企業の料金優遇制度

当社は中小企業ですが、優れた発明を生み出しました。特許取得に際して、何か公的支援等はないでしょうか? 特許庁では中小企業を対象とした様々な優遇制度を設け、中小企業の支援を行っています。その1つが「料金減免制度」で、要件を満たす場合、審査請求料や特許料の減免を受けることができます。この制度を利用すると、特許庁に納付する費用が正規料金の1/3~1/2になり、大きなメリットがあります。対象となるのは、中小企業,ベンチャー企業,研究開発型中小企業,福島関連中小企業,個人事業主等ですが[…]
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◇ 特許情報の検索について

ある特許について、内容を知りたいのですが。 特許庁には「特許情報プラットホーム(J-Plat Pat)」というサービスがあります。こちらのサイトでは特許・実用新案・意匠・商標のデータベースを検索したり、公開公報等を閲覧したりすることができます。反映されるまでにタイムラグはありますが、手続きの履歴や進捗状況も確認できます。弊所ホームページ のサイドバーに設置の検索窓 からも、J-Plat Patの簡易検索が可能です。 なお、こちらで閲覧できるのは公開されている情報のみです。詳し[…]
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◇ 実用新案を活用すべき場面

実用新案は、どんな時に取得するとよいのでしょうか? 実用新案権のメリットの一つは 早期に権利取得 ができる点です。たとえば玩具など、流行サイクルが早い商品 の場合。これを特許で権利取得しようとすると通常は数年かかるため、権利を取得した頃には既に商品が流行遅れになっていたり、陳腐化していたりして、せっかくの権利を使う機会が無くなってしまう可能性があります。そのため実用新案権を取得することで、発明を早くに保護することができ、また特許権と同様に他者の無断使用を防ぐことができます。ま[…]
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◇ IPランドスケープとは

IPランドスケープとは何ですか? 「IPランドスケープ」とは、「Intellectual Property」と「Landscape」を組み合わせた造語です。自社や他社の知的財産と市場を統合的に分析し、経営戦略や事業戦略の立案を支援する手法です。 ご参考(特許庁サイト)https://www.jpo.go.jp/support/general/chizai-jobobunseki-report.html[…]
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◇ みなし取り下げとは

「みなし取り下げ」とはなんですか? 特許出願において、自分が取り下げの手続をしなくても「取り下げたもの」として扱われる場合があります。これを「みなし取り下げ」と言います。みなし取り下げがされるのは、以下のような場合です。 *期限内に 審査請求をしなかった場合特許出願の審査を受けるには、出願から3年以内に「出願審査請求書」を特許庁に提出する必要があります。審査請求をしなかった場合、その出願は審査されることはなく、自動的に取り下げられたものとみなされます。みなし取り下げとなると、[…]
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◇ 外国に出願するには

外国に出願するにはどうしたらよいですか? 外国に出願するには 現在、特許制度は国ごとに法律が定められており、国ごとに出願をして特許権を取得する必要があります。外国に出願するには、以下の3つのルートがあります。 (1)直接ルート現地の言語によって書類を作成し、現地に直接出願します。(2)パリルートパリ条約に加盟している国に出願する場合、日本国出願を基礎として1年以内(尚、意匠、商標の場合は6か月以内)にパリ条約に基づく優先権を主張し、現地の言語によって書類を作成し、現地に直接出[…]
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◇ 実用新案のメリットとデメリット

特許ではなく、実用新案を取得するメリットは何でしょうか? 特許ではなく実用新案権を取得するメリットに、 1 特許に比べ早期に権利を取得できる点 2 特許に比べ権利取得にかかる費用が低い点があります。 おおまかにいえば、 特許は 出願 → 実体審査 → 登録という過程を経て権利取得になりますが、 実用新案は 出願 → 登録 という過程で権利を取得することができます。つまり実用新案では実体審査が行われないため、権利取得に対する期間と費用をカットすることができます。期間は約2~4ヵ[…]
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◇ 実用新案とは

実用新案とは何でしょうか? 実用新案とは、特許と同じように発明を保護するものです。そのなかでも特に、物品の形状や構造,またはその組み合わせに関する考案を保護するための制度です。たとえば「あるものにくぼみをつけて、持ち運びを容易にした」など、高度ではないが有用なアイデアを考えたときは、それを実用新案権によって保護することを考えてみましょう。実用新案は特許と比べ、 1 「発明」よりも高度でない「考案」を対象とする点 2 物品の形状や構造またはその組み合わせを対象とする点において大[…]
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◇ 意匠とは

意匠とは何でしょうか? あなたが商品を購入する時に、性能や品質が同じであれば、好みのデザインで選ぶことがあると思います。たとえば、A社製の自動車とB社製の自動車の購入を検討する場合に、乗り心地や燃費などの性能がほとんど同じであれば、最後は自動車の「かっこよさ」で 選ぶこともあるでしょう。時には、多少値段が高くても、または多少性能が劣っていても、デザインの良さに惹かれて選ぶこともあるかもしれません。商品のデザイン(形や模様、さらには色などの組み合わせ)は、商品購入における大きな[…]
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◇ 特許取得の必要性

新しい技術を発明しましたが、特許を取得したほうが良いのでしょうか? 特許権を取得するには多額の費用と時間がかかるため、当然ながら 費用対効果 を考える必要があります。特許権を取得すべきかどうかは、例えば次のようなチェックポイントで見極めます。<特許権取得のポイント> 1 第三者が特許発明を実施しているかどうか発見できるか2 対象の特許権によって市場を独占できるか3 他社とのライセンス交渉に活用できるか4 資金調達に貢献できるか5 販売力の強化につながるか このような判断をする[…]
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◇ 商標とは

商標とは何でしょうか? 商品を購入するときに、その商品の中身を見なくても、その「商品名」からどのような商品なのか判断することができますね。 こういった商品のネーミングやマーク、つまり文字、図形、記号、立体的形状、若しくはこれらを組み合わせたものが「商標」です。 商号と呼ばれる会社やお店の名前なども、商標のひとつです。 商標が登録されると、他の人はそれと同じ(又は類似した)商標を使用することができません。 登録した人だけが、その商標を独占して使えるようになります。逆に、新商品や[…]
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◇ 特許制度とは

特許制度とはどのような制度でしょうか? 特許制度とは「発明」を保護する制度です。特許制度では、新しく有用な技術に対して、決められた手続きで公表した人に「特許権」という権利を付与します。特許権は、公表した技術を独占的に利用することができる権利です。 他の人は、公表された技術を無断でビジネスに利用することは許されません。その一方、他の人は公表された技術を参考にして、新たな技術を開発することができます。また、公表された技術を自分のビジネスに利用したい場合、特許権を持っている人から許[…]
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◇ 特許とは

特許とは何でしょうか? 現代では、日々新しいものが開発されて、世の中の役に立っています。これらの技術開発によって生まれた発明は、発明者の血と汗の結晶です。その発明が、見ず知らずの他人に勝手に真似されていたらどうでしょうか? 制度により適切に保護されなければ、自分の発明を他人に盗まれないために、発明者は秘密にしておこうとするでしょう。しかしそれでは、発明者自身もその発明を利用することができません。また、他の人が同じものを発明しようとして無駄な研究や投資をしていると、なかなか技術[…]
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